以前書いた【最新版】副業・物販ビジネスに役立つ!EC市場規模とEC化率って?に続き、EC市場規模について読み解きます!
実際に販売担当をしていた筆者が2020年度(令和2年度)EC市場調査資料に沿って、モール型の越境ECで越境ECの関連ポイントを探ります。
越境ECとは?物販ビジネスは国内向け販売だけじゃない!
副業で国内物販ビジネス、ネットショプを既に始めているという人も、そうでない人も知っておいて損がない越境ECのお話を。のちほど、資料データに沿って説明しますが、その前に越境ECの意味をご説明。越境EC(えっきょうイーシー)=Cross-Border E-commerce
インターネットを通じて行われる国際的な電子商取引(EC)の一つ。基本的に国内以外に住んでいる消費者に向けて、国内で仕入れた商品を販売。昔は海外の商品を購入するためには、人が飛行機や船に乗って越境して(国を超えて)、入国する必要がありました。しかし、時代は変わりインターネットでパソコンやスマホで簡単に注文ができるようになり、日本にいても海外のECサイトなどを利用して購入。また、中国やアメリカなど海外に住んでいる人も日本の商品をECで気軽に購入できるようになったのです。
【最新】市場規模を知ろう!成長し続けているBtoC越境EC
今回発表された資料は令和2年度分(2020年度分)ということで、各国で新型コロナウィルス感染拡大が進んでいた時期に当てはまるので、新型コロナの影響が経済と生活に出ると予想されているこれからの時代の参考になります。
引用:経済産業省「令和2年度産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)別紙 報告書」
その市場規模は、4.28兆ドル(日本円=約47兆円 *1)。国内のEC市場規模*2 も右肩上がりで伸びていますが、越境ECも同様。EC化率(全商取引のうちEC市場で取引される割合を示す指標)も伸びています。さらには、2024 年には6.39兆USドル(約7兆)まで上昇すると予測されているので、ネットショップオーナーは販路拡大の一つとして越境ECも考慮に入れてみましょう。
*1 2021年9月8日時点のレート換算
*2 国内BtoC EC市場規模が19.3兆円(2020年度)
引用:経済産業省「令和2年度産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)別紙 報告書」
【国別ランキング】EC市場規模 第1位は中国!
次に、国別のEC市場規模を見ていきます。2020年度の【国別 BtoC EC市場規模】のトップ5がこちら。
第1位 中国
第2位 米国
第3位 英国
第4位 日本
第5位 韓国
引用:経済産業省「令和2年度産業経済研究委託事業(電子商取引に関する市場調査)別紙 報告書」
ランクインした国はいずれもGDP上位国ですが、2位のアメリカを大きく突き放している、第1位の中国にご注目。アメリカとの市場規模の差は約3倍という大きな差に。人口、経済力ともに世界を牽引している国のアメリカと中国ですが、EC市場では中国に軍配が。
市場の半数以上がアリババグループ?越境ECサイトのトップ3 ~中国~
EC大国と言える中国。では、越境EC分野ではどんなサイトが中国で人気なのかというと、アリババグループのサイト2つがシェア率49.1%、と中国の越境EC業界では「Tmall Global(天猫国際)」と「Kaola(考拉海購)」の2強。
引用:JETRO[中国 EC 市場と活用方法(2021年6月)]
① Tmall Global(天猫国際)https://www.tmall.com/
② Kaola(考拉海購)https://www.kaola.com/
③ JD Worldwide(京东国际)https://www.jd.hk/
3つのサイトの特徴については、同じくJETROがまとめた資料が分かり易いので下図をご参考に!
引用:JETRO[中国 EC 市場と活用方法(2021年6月)]
「爆買い」と中国越境EC大手3サイトに共通する強み
トップ3のサイトはそれぞれ特徴がありますが、「厳しい出店基準」「直営モデル」「正規品保証」など、商品に対するユーザーの信頼性、信頼度を提供できるルールを設けています。
というのも、中国では「偽物を買いたくない!」と強く思っているユーザーが多いことが理由の一つ。
思い返してみてください。日本で「爆買い」していたのは、自分の目でちゃんと確かめて「正真正銘の本物を買いたい」という中国人のWANTS(求めるもの)の現れそのものだったんです。コロナ時代を迎えて、自分で飛行機に乗って中国から日本へ越境して買い物が難しくなった今、越境ECサイトは成長が増々加速していくと思います。
モール型の越境ECに出店&カスタマー担当だった筆者は、中国・台湾・シンガポールなどのお客様から「これは正規品ですか?」と問合せをもらったことがあります。それも頻繁に(実感として、初めて購入する方の約8割は購入する前に何かしらの問い合わせがありました)。正規ルートで仕入れていても、商品名と商品説明に「100%正規品」と記載していても、「正真正銘の本物」かどうかはとっても重要視されるポイントなんです。
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